天空の神秘オーロラ
オーロラ完全ガイド
オーロラの知識
太陽風を起こす3つの太陽活動
THREE SOLAR ACTIVITIES

太陽を覆うコロナからは、電気を帯びた高温のガスである太陽風が絶えず吹き出しています。しかし、地球でオーロラが生じるほどの強いレベルのものは、いつも発生しているわけではありません。強力な太陽風を起こす代表的な現象は3つあり、それが「太陽フレア」「コロナ質量放出(CME)」、そして「コロナホール」です。

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太陽フレア

オーロラガイドのコラム ヤムナスカ・マウンテン・ツアーズ
堀口慎太郎

太陽フレアとプロミネンスの違い

  • 太陽活動の図解イラストなどで、共に炎が吹き出すイメージで描かれることが多いため、太陽フレアとプロミネンスは同じものと混同されがちですが、これらは全く違うものです。太陽フレアとは主に黒点付近の磁場のエネルギーが、急激に解放されることによって発生する大規模な爆発現象です。一方、プロミネンス(紅炎)は、太陽表面の彩層部を構成する濃いガスの雲が、磁力線に沿って吹きあがる部分の名称です。プロミネンスはコロナの中にアーチ状にできることが多いものの、形や大きさはさまざまで、寿命は数分から数か月に及ぶこともあります。

 

コロナ質量放出(CME)

  • 太陽フレアとコロナ質量放出(CME)は、発生する場所も重要

    太陽面で太陽フレアやコロナ質量放出(CME)が発生したら、必ず太陽風が地球に向かって来るわけではありません。発生の場所、角度やタイミングなどによっては太陽風が地球に届かず、オーロラ活動への影響がほとんどない場合があります。

    太陽は地球と同じように自転しているので、太陽風が太陽から運び出す磁場は渦巻き状になっています。そのため、太陽の西側で発生した太陽フレアやCMEは、太陽の自転により地球側から見ると隠れていく角度になるため、太陽風も地球の方向に向かってきません。

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コロナホール

オーロラガイドのコラム オーロラ完全ガイド制作スタッフ
小泉優

我々の生活に影響を及ぼす磁気嵐

太陽で大規模な太陽フレアやCMEが発生すると、爆発的に放出される放射線や電磁波(プラズマ)が太陽風として地球へ到達し、地球磁気圏に生じる大規模な変動現象である「磁気嵐」を起こします。

太陽から放出された放射線やプラズマはそれぞれ速度に差があるため、地球に届くのには時間差が生じます。始めに到達するのが電磁波であり、地球までは8分ほどで到達してしまいます。 次に来るのが放射線で、これは数時間で到達します。そして最後に来るのがプラズマなどの高エネルギーの電荷粒子と呼ばれるもので、地球到達までは2から3日ほどかかります。

磁気嵐は主に電波障害や通信障害などを起こし、多くの通信システム(人工衛星、送電施設、飛行機の無線など)に影響を与え、我々に身近なところではインターネットや携帯電話にも影響が出る可能性もあります。実際に1989年には大規模な磁気嵐が起こり、カナダ、ケベック州全域で大規模な停電が発生、人工衛星にも多くの障害を引き起こしました。 また、宇宙空間で活動している宇宙飛行士は、放射線の影響を受けない施設内に避難しないと被曝してしまいます。

しかし、磁気嵐が起こると悪いことばかりではありません。磁気嵐を起こす強力な太陽風は、最高レベルのオーロラである「オーロラ爆発(ブレイクアップ)」を起こす要因ともなるのです。詳しくは「オーロラ爆発と磁気嵐」を参照してください。

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